やるじゃんモンゴリアンBBQ

**ちょい小説『亡国のイージス』のネタバレ含みます。


別に律儀な性格というわけではまったくないのだが、なんだか「この本はここで読む」と決まっている本がある。今のところ、

陳舜臣の『小説十八史略』全6巻 => トイレ
『亡国のイージス』 => CastroのモンゴリアンBBQ

だった

今日は土曜日の夜だが、いっしょにご飯でも、と誘った人々が都合が悪く、結局ひとりでモンゴリアンBBQで食べた。で、アメリカに来た5月くらいから、モンゴリアンBBQにくるたびに少しずつ読んでいた、亡国のイージスをついに読み終わった。

ちょうどラスト、艦の自爆で肉体が消滅する寸前の艦長が、死んだ息子の隆史、その他の死人たちと交感するシーンをかなり感動しつつ読んでいた。

多くのドラマ軸が複数の柱をなすこの作品だが、父から子、またはその子へ受け継がれている何か、というのがテーマのひとつだ。息子が最大の弱点な僕としては、やっぱりその軸を担う宮津艦長を中心とするドラマに、相当感情移入して読んでいた。

息子を国家に殺された宮津艦長は、自爆の直前、父親殺しの過去を持つ如月行を救う。敵同士でもあった二人は、それぞれ歪んでいた父-子関係を清算する。如月は生き残り、宮津は死ぬ。死の瞬間の幻の中で、宮津は死んだ人々すべてと邂逅し、最後に息子と言葉を交わす。

宮津が救われるシーンでありつつ、世代から世代へ、過去から未来に何かを残す希望を暗示しているすばらしいラストだ。

そんなこの交感シーンを感動しつつ読みながら、この店でチェックと一緒にいつも来る、おみくじ入りのクッキーを割ってみたら、

In the end, the love you take is equal to the love you make.

あらあら。やるじゃん、モンゴリアンBBQ。宮津艦長へのメッセージだね、と思った次第なわけだ
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by kaeru.ouji | 2006-09-30 22:07 | 米国生活RPG


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