昨日の夜中、NHKをつけたらスペースシャトルの事例を使ってこのサイトが紹介されていました
失敗知識データベース 科学技術分野の失敗事例を分析、DB化したものでJSTが無料で公開しています ■失敗事例の共有 スペースシャトルの事故をはじめ、日航機墜落、狂牛病、みずほのトラブルなどニュースになったような事例が多く整理・共有されています。 こういってはなんですが、単純に野次馬的に読むだけでもかなりエキサイティングです。たとえば、ツインタワーの崩壊の「原因」などは、ものすごく冷静に書いてあるにもかかわらずかなり生々しい 「(略)ビル自体の構造は約 1 時間耐えたことから見ても、航空機の追突による程度の被害に対する耐久性を備えた構造であったが、航空機の追突が原因で発生した火災による熱が摂氏 800 度を上回り、構造に使用されていた金属の弾性係数が低下し、たわみ量が増加した。航空機の追突による衝撃と構造中に使用されていた金属の耐久性が落ちたことが原因で、トラス構造や柱が重量を支えられず、階層が崩壊し、それに伴う勢いと重量で崩壊した階層の下にある階層が崩れ落ちた。」 ■失敗の構造化 失敗の「原因」「行動」「結果」を入念に整理・分類し、因果関係も構造化しています。失敗事例はこの構造の下で保存、検索できます。この構造はまんだら状に見えるので、失敗まんだら(失敗パーマみたいでイヤだが・・・)と呼ぶようです。この構造の元、たとえば ・"うっかりしていて"→"スイッチを切り忘れたら"→"火事になった" ・"脇見をしていて"→"ハンドルをきり損ねたら"→"塀にぶつかった" ・"居眠りをして"→"何も言わずに床屋にまかしておいたら"→"失敗パーマにされた" という事例が、原因:"不注意"→行動:"やるべきことをやらなかった"→結果:"事故・失敗が起こった"というように、同じものとして、整理可能になり、分析の対象、教訓のネタに出来る(しやすくなる)ようになります ■「メタデータ」の教材 失敗マンダラは、「データの意味づけ」「データの構造化」「データ間の因果関係の付与」を行っています。これは別の言葉では「メタデータ」ですね。メタデータがどういうものかを知るのにかなりよい教材になりそうです。これは、エンジニア的な観点から。 ぱっといくつか見てみただけでも、どの事例も生々しく、熱中して読んでしまう。今時点で約1000件の登録があり、週末ひとつくらいは軽くつぶせます(おかげで夜更かししてしまった)。みなさんもぜひどうぞ。「ロスト・イン・ラ・マンチャ」は壮大な失敗事例映画でしたが、こういう失敗事例のショートドラマ「逆」プロジェクトX、作ったら結構面白いのではないだろうか・・・関係者、絶対スタジオにこないと思うけど ロスト・イン・ラ・マンチャ テリー・ギリアム大好きだけど、まだ見ていない
by kaeru.ouji
| 2005-05-18 01:36
| 仕事・ビジネス
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