奥さんと、指輪物語で好きな人物を3人挙げたら?という話をした。考えに考えた結果・・・
・アングマールの魔王 ・ガンダルフ ・フロド とした。奥さんによると、「サムが入ってないのが意外」だそうな。考えた結果は、10代の時に初めて読んだときのそれとほとんど変わっておらず我ながら驚いた。共通点はなんだろう。全員、「不死」なことかな。読み解いてみたい。 昔からアングマールを好きなのは、その誕生、数々の戦い、そして滅びるまでが邪悪でありながらとても運命的だからだ。まさしく後の「ダースベーダー」に通じる物語のあるダークヒーローだ。 転じてフロドは、肉体も魂も崩壊させつつ、皆の希望を背負い、針の穴より小さい可能性だった大偉業を成し遂げたところに惹かれている。最後の旅をした3人のうち、ゴラムは滅び、サムはホビットの人生を誰よりも全うした(最後は旅立ったけど)。そういう三位一体的な対比も好きだ。サムを好きな人は、その人物、忠誠心、どたんばの強さに惹かれているのだと思う。が、僕の中ではフロドの物語に包含されてしまっているのだ。 そういえば、魔王とガンダルフも、指輪戦争において正反対でありながら対になる存在だった。役割や、力、それぞれの持つ歴史や物語という意味でもそうだ。この二人の人物の運命は、第3紀の中つ国全体の物語と歴史の、やや脇でありながら中心にいる ここまで書いて思い当たったのだが、僕はまずあの物語に複雑に織りなされているいろいろな運命や感情、物語の中で何が一番好きか?という視点から始まっている。その上でそれを最も象徴している人物としてこの3人を選んだようだ それは、「好きなシーン」を3つ挙げるとはっきりする ・橋から山頂までのガンダルフとバルログの戦い ・ペレンノール野のエオウィンとアングマール ・滅びの亀裂 となり、3人の人物と一致しているのだ。「好きな話」をあげるとキリがないが、すべて上記の3人がからんでいる。「指輪物語」自身はまさにフロドの物語だし。 なるほど・・・アラゴルンをあげないのは、二つのヌメノール王国の物語を、どちらかといえば、北方王国の滅亡、魔王によるゴンドール王の殺害、ミナス・イシルの攻略といった、アングマールの視点から見ているからだ。よく考えると、中つ国でヌメノールの末裔をほど滅ぼしまくってるな、アングマール。さすが、仕事のできるやつだ・・。 さて これまで指輪物語を読んだのは、2.5回 1回 高校生 2回 20代半ば 3回 30歳。原書(RotKはまだ) 今後、死ぬまでに何回読むかはわからない。この3人が変わることがあるのか、ちょっと興味深い
by kaeru.ouji
| 2004-04-07 15:58
| 本・映画・音楽
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